ScratchDojo/小中学生のプログラミング&電子工作/天白

小中学生のプログラミング&電子工作道場

ScratchDay2018 in Aichi 終了しました

日時:2018年5月12日(土)13:00~16:30

場所:名古屋市天白区生涯学習センター

概要

ScratchDayはScratchの誕生を祝って、全世界的に開催されるイベントの総称です。MITの公式ScratchDayは2009年に5月19日にはじまり、毎年、5月中旬の土日の休日に行われ、今年は10回目として5月12日を公式ScratchDayとして、各地でイベントが開催されました。

CoderDojo天白でも毎年、5月の第2土曜日にScratchDayを開催して、今回で4回目となります。内容は基本的に目新しいことをするのではなく、Dojoの延長でプログラミング、Scratchの啓蒙的なワークショップを中心にしています。

今回、ノートパソコンを自宅に持ってない子どもが意外に多いことを最近知り、パソコンが設置されているIT室で50分のコースを3セット予定しました。適当に入れ替わり、第1集会室での電子迷路、バギー車などを楽しんでもらえればと思いました。また、空いていれば長くやる人もいるだろうとしました。

第1集会室では、ビスケットとScratch2題(ゲームとアニメーション)それに坂元さんの電子ビー玉迷路Amazeing!! Maker とバギー車、クローラーカーの実演コーナーの4種類で3時間に2セットを準備してもらった。Dojoでやっているような初心者向きのテーマと若干の発表を想定しました。

第2集会室ではScrtcherの参加もあり、お題を出して、作品制作、発表最後に表彰を組み込みました。バトルとしたが、そこまでハードでもなく、最後は拍手で順位を決めました。

開会は第1集会室で、松成のワークショップ紹介、メンター紹介から始まりました。

初心者講習

まず、IT講習室の初心者講習です。IT講習室にはノートパソコンが9台設置されていて、自由に使うことができます。今回もパソコンを持たない多くの人が参加してくれました。

CoderDojo日進をはじめた寺島さんにメイン・メンターをお願いしました。以下はそのメモです。

初心者向けに3つのワークショップを50分ずつ行いました。全く初めての子が半分以上でしたが、みんな頑張って作品を完成させてくれました。3つとも出てくれた子が4人もいました!これでプログラミングに興味を持ってもらえたらうれしいです。

まずは猫から逃げろからはじまりました。

写真、右下はイライラ棒でしょうか。まだまだ、これから続きます。

一つ一つの時間が短かったので自分で改造したり、作ったもので遊ぶ時間があまりとれませんでした。もしよかったら参加した人は、家でもやってみてください。当日のサンプルがこちらにあるので、参考にしてください。

1回目:ネコから逃げろ! https://scratch.mit.edu/projects/222268180/ 2回目:イライラ棒ゲーム https://scratch.mit.edu/projects/221762327/ 3回目:花火 https://scratch.mit.edu/projects/222601570/

担当は寺島さん、山吉さんでした。また、ジュニアメンターのまひろ君にも活躍してもらいました。満員のなか、お疲れさまでした。(松成)

ビスケット:「パックマンシューティングゲーム

第1集会室では4つのコーナーがあり、ビスケットのワークショップも2回に分けて、開催されました。一回目は6組の参加、二回目は5組(続けて2組含む) の参加で、シンプルなシューティングゲーム(パックくんとインベーダー)を作りました。1回の講義時間が30~40分程度でした。

ビスケットのメインメンターはCoderDojo天白の最初からメンターとして参加してくれている松田さんです。ベテランの柳本さんにサポートをお願いしました。以下はお二人のメモを適宜編集させてもらいました。

シューティングゲームやったことあるひとは?と聞くと、シーン。 一回目は授業形式で資料にそい、動きを確認しながら行いました。全員お母さんの付き添いでした。

参加していた子達はみんなわりとスラスラとゲーム作成を進めていました。 資料がわかりやすかったのだと思います。 敵が弾に当たると倒せるところまで作ると、テスト実行の時に全部敵を倒すまでやって 全部倒せたら満足そうにしている子もいました。

二回目は集まるのがバラバラとなり、メンターの二人で個人対応しました。

2回目の子達も大きく躓くこともなく、多少フォローする程度で無事にゲームが完成できました。 作り終えた後、敵の種類をたくさん作ったり、自動で敵をやっつける味方を作った子もいて、 いろいろ応用ができていて楽しそうでした。

ちなみに今回の作品は下記にあります。参考にしてください。 パックマンでシューティングゲーム

グループを間違えた親子さんも2組(小学生高学年)いました。こちらはお父さんのつき添いでした。

授業形式では、ひとつずつの動きを確認するのを重視しました。

パックマンの口から球が発射されたり、インベーダーがゆらゆら動くと、みなさんとても楽しそうで、 ほっとしました。

応用問題もやってみようと、インベーダーの友達を作ったり、強者を作ったり、音をつけたりしました。

小学高学年のお子さんは、ひとつ作ると自分なりにどんどん応用、盛り上がっていました。お父さんも後ろから、もっと強い表情にしたら、とアドバイス

子供さんのほうをみると、頭の中はゲームの構成で一杯みたい。楽しんでくれていました。 ひとり、あまりゲームの絵に関心ない様子。女の子なので「はらぺこあおむし・簡単編」を一緒にやりました。ケーキやキャンディーなど数個描き、それをあおむしがぺろりと食べて、最後は蛹から蝶になる過程を楽しみました。

環境面で少し困ったのが、持参してもらっていたiPadに入っていたviscuitを起動すると 「ひとりでつくる」などのメニューが表示されず、番号を入力するような画面になってしまい viscuitの作成画面が出せない、ということがありました。(AppStoreから再インストールしても改善せず・・・ただ、私自身、iOS系を触ったことがほとんどないためあまりうまく対応できなかったです。)その人には、松田さんのiPadを使ってもらいました。(柳本)

柳本さんのサポートで子供さんに個人対応できたり、またネットにつないだり、アプリのインストールなどスムーズにいろんなことが進みました。感謝です。 今回私の失敗は、一回目の時間、早く終わったのもありますが、まだ20分ほど残っていたのに一回目終了してしまいました。あとで2時45分までよ、と聞きました。確認足らずすみませんでした。二回目も開始と終了時間が曖昧になりました。(松田)

また、メガネの中に♪マークを配置する際、一人だけ♪マークが存在しない、というケースもありました。これは、古いviscuitが入っていることが原因のようでしたので、申し訳なかったですが音を鳴らすのは諦めてもらいました。

結果として、メンター2人ぐらいで丁度よかったかなと思います。(柳本)

※お二人にメモ・感想をもらい、編集させてもらいました。お二人の意見が入っている部分は名前を入れさせてもらいました。iPadも長持ちしていいのですが、OSは次々と変わっていきますね。(松成)

Scratch入門:「かんたん・たのしい・自分でゲームを作ろう」

今回、一番人気のScratch入門。メインメンターは犬山からCoderDojo天白に通ってきてくれている玉井さんにお願いしました。サポートはCoderDojo名古屋の佐原さん、CoderDojo伊勢の世古さんそれにジュニアメンターのかんじくんです。

授業形式で簡単なシューティングゲームをつくりながら、Scratchのブロックの使い方を学びました。その後、メンターのサポートを受けながら、ゲームを発展させて自分だけのオリジナルのゲームを作りました。

今回のサンプルは 次にあります。 シューティングゲーム

Scratchが初めての子はテキストを見ながら、やったことのある子はロボットの動きを複雑にしたり、ビームの出方を変えたり、それぞれが工夫してつくりました。始めてきた子が「楽しかった。また来たい。」と、興味をもってくれたのがよかったです。(玉井)

プログラミングは一見難しい、取っつきにくい、という印象を与えるのですが、スクラッチを使うことで簡単にプログラミングでゲームが作れるので、自分でも出来るんだ!やればできるじゃん!という体験を子供にさせてあげられます。本日のイベントの中でもまた参加したいという声を聞けて、良い体験が出来たんだと嬉しく思いました。(佐原)

※Scratch入門はゲームという名前もあってか、一番人気でしたね。講師の玉井さんは風邪をおしての参加でしたが第2ラウンドは声が出なくて、佐原さんに替わってもらいました。また、世古さん、ジュニアメンターのかんじ君にもサポートもあって、穏やかな雰囲気でできたようですね。(松成)

アニメーション

東京の Scratcher で有名な yuki384さんが去年に続いて参加してくれるというのでこの機会に講師を頼みました。絵が好きだとのことだったので、アニメーションの授業を頼んでみました。メモは yuki384さんです。yuki384さんはEcoder'sの主催もされています。

去年に引き続き、東京から参加しました。Scratch歴3年で、最近はScratch以外の言語を主に使っているのですが、楽しめました。たくさんのScratcherと出会い、話すことができて良かったです。私はアニメーションワークショップの講師を担当したのですが、それぞれが個性が見えるアニメーションを作っていて、面白かったです。また、プログラミングバトルでは「スポーツ」というお題でそれぞれが作品を作っていたのですが、水泳やアーチェリー、バンジージャンプなど、様々なテーマの作品を見ることができて興味深かったです。

出会い、学び、楽しむことができたので、来年のScratchDay in Aichiも参加したいと考えています。良い体験をさせていただき、ありがとうございました!(yuki384)

yuki384さんに講師をお願いして、ジュニアメンターのsakuran562さんにサポートをお願いしました。若々しい組合せで、あるいみ、自由にもやってくれたようでしたね。いい出会いになっていればよかったですね。(松成)

電子工作:Amazeing!! Maker + Micro:bitバギー車の実演

電子工作の部では名工大の大塚研究室の坂元さんの「A mazeing!! maker」を稲見さんがよその研究会で知り、CoderDojo名古屋でもやっているとのことでお願いしました。加えて、次回のDojoからはじめる「:MOVE mini buggy」の実演、今までやってきたクローラーカーの実演をセットでコーナーを作りました。

まずはAmazeing!! Makerの開発者の坂元さんのコメントです。

迷路ブースでは、メンターの坂元が開発中のおもちゃ「プロトタイピングを通じて論理的思考を学ぶ迷路キット」で実際にニンジャのみんなと一緒に遊びました! このおもちゃは、誰でも簡単に「未来の迷路」を作ることができます! 自由に迷路を設計・実装し、作り上げる過程・遊ぶ過程で論理的思考を養える未来のおもちゃです。http://amazeingmaker.com/ 多くのニンジャに遊んでいただけました!特に、ニンジャ同士で年齢性別関係なく教えあったり共に迷路を作る様子が見られました!楽しかったですね!!!(坂元)

以下はまとめ役のCoderDojo天白に参加してくれている稲見さんにメモを書いて貰いました。

電子工作コーナーの方は、未来の迷路キット「A mazeing!! maker」、「クローラーカー」、5月からスタートする「micro:bit」を使った電子工作「:MOVE mini buggy」の展示、体験を行いました。

「A mazeing!! maker」の体験コーナーは、坂元さんが迷路キットの調整の準備に入ると、いっぱいギャラリーが寄ってきて、食い入るように見る人ややってみたいと言うお子さんで人だかりになっていました。

「A mazeing!! maker」の展示はやはり食いつきがよかったですね。 最初は2組4名で体験してもらう予定でしたが、待ちができてしまったこともあり、結局3組5、6名での体験になってしまったようです。

私も手伝う予定でしたが、電子工作展示の方で意外と手がかかってしまったことや、宇津さんに途中から手伝っていただいていたので、ちょっと安心して見ていられました。

電子工作の展示の方はあまり手がかからないかと思っていましたが、保護者の方とか大人の方の熱心な質問とか受けたりして、空き時間があまりない感じでした。

岸本さんには「:MOVE mini buggy」でお絵かきコーナーの準備をしていただき、Kちゃん、Sくんにもお手伝いいただきました。後半は、難易度レベルを付けていろんなコースを作ってもらい、「:MOVE mini buggy」を操作してうまくトレースができるか?と言う遊びを体験してもらえました。遊びに来てくれたお子さんには楽しんでもらえたと思います。(稲見)

電子工作の展示として、「:MOVE mini buggy」のコーナーを作りました。

「:MOVE mini buggy」は、スマホのアプリからbluetoothを飛ばしてバギー(車)を操作します。この展示では、バギーに蛍光ペンを指してお絵かきができる場を用意しました。

Coderdojo天白にいつも参加している生徒は、自前でコースを作ってその上でバギーを走らせて 遊んでいました。初めて電子工作に触れるお子さまも、その親御さまも興味を持ってくれたようで反応がよかったと思います。よい経験になって頂けたらと思います。(岸本)

※担当は稲見さんと坂元さん、CoderDojo天白に参加してみえる岸本さんでした。岸本さんのお子さんも、五島さんのお子さんも活躍されて楽しい時間を過ごしたようでしたね。(松成)

もくもくバトル

初心者用だけでなく、経験者用のコーナーを作りました。ScratchのSNSで活躍するScratcherも参加してもらえそうなので、CodeLaboを主宰するScratcherのazennto君にメインのメンターを務めてもらいました。

azennto君のコメントです。学校のテスト期間とあってコメントも短いです。

プログラミングバトルの方は非常に静かな雰囲気でした。

今年(2018年)はロシアでサッカーのワールドカップが開催されることもあり、今回のお題は「スポーツ」。

それぞれ思い思いの「スポーツ」をScratchで表現していました。水泳が好きで水泳のゲームを作っている方もいらっしゃれば、最近流行りになったカーリングをテーマにしたゲームもありました。

どれも十人十色のプログラミングのスタイルでとても見ていて楽しかったです!参加者の皆様、ご参加ありがとうございました!(azennto)

プログラミング・バトルとのことで、みなさん、もくもくと頑張っています。

作品一覧です。お題は「スポーツ」でした。思い思いのスポーツを書いていました。

表彰式です。ちなみに受賞決定は参加者の拍手の音量をアゼント君の音量計で決められました。受賞は下記の皆さんでした。

金賞:かあらもち さんの バンジージャンプ

銀賞:kkkooo さんのアーチェリー

銅賞:最近はCoderDojo名古屋に参加しているNくんのサッカー

ちなみに同点で惜しくもじゃんけんに負けたのはCoderDojo天白に参加しているO君、ScratchDojoに参加しているYくんでした。

また、ほかにも力作があります。

CoderDojo名古屋のちびっこメンターの作品は水泳ゲーム

※やはりスタジオを作っておきべきでした。済みません。

最後にみんなで集合写真です。一生懸命にやった後のさわやかな笑顔が印象的です。

※このもくもくバトルのコーナーはScratcherが集まることを期待して、CodeLaboを主宰しているアゼント君にメインの司会・進行役をお願いし、ベテランでハッカソンなどにも積極的に参加している瀬谷さん、CoderDojo安城のチャンピオンのくろやなぎさんにサポートしてもらいました。

全般感想など

CoderDojo名古屋のチャンピオンの宇津さんが全般を見てくれてメモをくれました。

「バトル」コーナーでは全国からもはるばる有名な中学生Scratcherたちも参加してくれて 完成度も高くScratch Dayならではという感じがしました。 お互い刺激になっている感じがしますね。 初心者向けのコーナーでは、初めてScratchをさわるというニンジャたちも 興味津々で取り組んでくれている様子が印象的でした。 こういうイベントだと初めてという子供たちも参加しやすくていいですね。 多くの人にも体験してもらいたいと思います。(宇津)

参加者の評判は直接的には聞いていませんが、メンターの皆さんは楽しかったとのコメントを寄せてくれています。楽しい時間を過ごせたかと思います。次は秋、10月27日に「体験の風」に参加しての実施となります。また、皆さんに集まってもらえればと思います。

最後に今回、ジュニアメンターにお願いした3人の中学生に感謝状を贈りました。今後とも、何らかの形で関わっていってほしいという意味を込めました。

集合写真

定例の集合写真で終了です。皆さん楽しそうな雰囲気で終了です。子供さんは成長が早いです。次回はどんな顔を見せてくれるでしょうか。

謝辞

今回も多くの人の参加を有難うございました。初心者からベテランのScratcherまで集まってくれて、有難かったです。参加忍者は46名になりました。また、募金箱を作って寄付を募りましたが、10,165円入っていました。有難うございました。

また、今回も多くの方々にお世話になりました。

メンターとして技術的な指導をしてくれた寺島志郎さん、山吉修さん、松田美知子さん、柳本貴之さん、玉井江里子さん、佐原慎也さん、世古浩一さん、yuki384さん、坂元りづむさん、稲見雅一さん、岸本崇さん、azennto君、瀬谷辰宇さん、くろやなぎ ひろあきさん、宇津義一さん、ジュニアメンターのsakuran562さん、かんじくん、まひろくん有難うございました。

ボランティアとして総合司会をしてくださった中井さん、受付などいろいろ気配りをしてくださった五島さん、瀧さん、山本さん、大田さん、全体を一人で写真を撮っていただいた大塚さん,有難うございました。

なお、このイベントは子どもゆめ基金の助成を受けており、名古屋市教育委員会の後援名義を受けています。

いろんな皆さんの協力を受けながら実施することができました。また、次の機会にも宜しくお願いします。

ページ作成:主宰者 松成 文夫

以上

付録

参加証としての缶バッジ、お菓子の差し入れもありました。寄付も頂きました。

関連リンク

今回、ScratchDay2018 in Aichiにメンターとして参加してくださったチャンピオン、メンターの皆さんの主宰・参加しているDojoの申し込み先は下記です。機会があれば、ぜひ、こちらにも参加してみてはいかがでしょうか?