ScratchDojo/小中学生のプログラミング&電子工作/天白

小中学生のプログラミング&電子工作道場

猛暑の研修会

日時:2018年7月24日(火)14:00~16:00 場所:名古屋市立大高南小学校

5月の初め頃、教員の校内での研修内容を組む現職教育の担当をされているF先生から、研修会の依頼のメールが飛び込んできた。プログラミング学習についてのスキルを身につけたいという先生が多く見えるので研修会をしてくれないかとの話だった。

現在、天白小学校でトワイライトを毎月一回行っているが、Dojoとしても、名古屋市教育委員会の後援名義も貰っており、次は現場の学校に行ってみたいなと思ってたところだったので、喜んで引き受けることにした。

Dojoの人に相談したが、やはり現役の人は難しく、参加はトワイライト仲間の山吉さん、松田さんと夏休みに入った高校生の久保君と4人でお邪魔することになった。

何を話すかということでは、子どもと同じでいいのか、もう少し一般的な話がいいのか迷ってちょっとプレシュアもあったが、Scratchの資料としては CoderDojo天白 研修会資料 を準備した。内容的には簡単に円を描いての操作説明と学校だからと思って算数の足し算クイズとした。

会場設営

今年の猛暑はすさまじい。豊田市の小学生が遠足で亡くなったということは学校関係者には大きな衝撃だった。課外活動などもすべて中止されたとのことだった。それだけ、学校の先生も余裕ができて研修会には30名の先生が参加してくれた。

予定の14時に学校に着き、コンピュータ室に案内される。いつもの天白小学校とあまり変わらない。拡大率の大きなプロジェクターも同じである。その調整に一苦労した。パソコンも天白小学校と同じようだったが、なにか、遅いとのことだった。

ひとしきり設定したが、F先生は暑さが心配そうだった。冷房の効きが今一つで、ここに30人の先生が入ると暑くて大変だとのことで、急遽、職員室に移ることになった。

職員室に行って、個人の先生のパソコンで行うことにしたが、皆さんのパソコンでScratchのサイトが開けない先生も見えた。開けない先生は開いている先生のとこに行って二人でやってもらうことにした。プロジェクターも大型のもので白版に小さく映すのにも苦労した。

研修会内容

まずは操作説明用のプロジェクトで、10歩進むからはじまって一つずつのブロックを説明しながら、円を描いた。ゆっくりやったつもりでもあり、F先生が途中で区切って確認してくれた。途中でひとつづつもっと確認を取りながらやったほうがよかったのかもしれない。なんとか、みなさん、出来たのではないかと思われたが・・・

次に足し算クイズに移った。変数と乱数の説明をし、変数X1,X2を乱数で設定し、X1+X2-> ANS1 とするという構造をまず説明した。次はクイズとしての流れを一つずつ作っていく。足し算のルールを組み込む。生徒を作る。メッセージを送る。そんな流れで行った。

どうも、全体が見えてなかったかもしれない。前の方の数人の先生がにこにことしながらやってくれているみたいだった。F先生が時に声を出してくれた。C型のブロック、E型のブロックというのが新鮮だった。大きな声で適切なコメントをしてくれた。

メンターの人もほとんど、目に入らなかった。

とりあえずは質問を出して答えるところまですませた。ちょうど、16時に5分前になったのでおしまいにして判らないという人の所に行ってみた。びっくりしたのは後ろの方からはプロジェクターが全然見えてなかった。また、マウスが使ってない人もいた(多かったかもしれない)。

反省

今回はいろいろとあって必ずしも合格点がもらえる出来ではなかったと思うが、反省点をいくつか書いておく。

  •  設備面での準備不足:外でやるときは十分な準備が必要 ・ パソコンの交換できるように:資料が入ってたので自分のパソコンを使った。 → USBメモリクラウドなどにも資料を置いておく ・ プロジェクターもあれば持っていく。小学校のプロジェクターはスクリーンがないので使いにくい。 ・ 最低限の紙資料を準備する:30人の職員室では後ろの方はプロジェクターが見えない。
  •  話す内容の整理 ・ プログラミングのスキル向上ということだったので、そのまま素直にScratchの練習をすればよかった。 ・ 一度は、リハーサルをやって、サポートのメンターとの意思疎通を図っておいたほうが良い。 ・ 稲見さんの様には難しいけど、ブロックを一つずつ変えていく段階を資料にしたほうが良い。
  •  話し方 ・ 僕には難しいけど、歯切れよく話すようにする。 ・ 細かく区切って反応を見ながらやる・・・今回は前の方の人しか見えなかった。 ・ C型、E型とかわかりやすい表現がありそう
  •  司会者、発表者、メンターの役割をはっきりさせる ・ 今回、事前にF先生、メンターの皆さんにはプロジェクトの資料は送っておいた。 ・ F先生は、きちんとやっててくれたようで適切な声掛けをしてくださった。 ・ その際にこんなことをとお願いすべきだったと思う。 ・ 事前のシミュレーション、リハーサルを次回はやろう。

書いてみると、あれこれと手抜きが多くて自虐的になるが、まあ、今回、ひとつ終了したことで前に進もう。

まとめ

今回、猛暑の中での研修会で必ずしもいい結果だったとは思えないが、ひとつ、済ませることができた。次回はまた一歩、改良して臨めるかと思う。

F先生に聞くと、冷房が今は全部の教室に設置されているとのことだった。夏休みの行事の中止といい、動き早いようだ。プログラミング教育も思ったよりもスムースにいくのかなとも思わされた。

なお、今回、15,000円の寄付をいただいた。有難くいただいた。

以上 チャンピオン 松成文夫