プログラミング体験で可能性を探そう!・・・終了しました
日時:2018年10月27日(土)10:00~16:30
場所:名古屋工業大学 21号館1F2111室
共催:名古屋工業大学 白松研究室
助成:国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金
賞品:梅沢無線電機株式会社寄贈品
はじまり
あるとき、Dojoへ来ていたお母さんがこの子はパソコンをやっているときしか熱中しないと言われた。ちょうど、国立青少年教育振興機構で体験の風をおこそうという運動が行われているのを知り、ちょうどその趣旨に一致すると思い、参加することを決めたのが去年だった。
今年も第2回として企画した。新しい風というのをタブレット・プログラミングに置いてみた。ノートパソコンよりもこれからは、特に子どもたちにはタブレットの方が慣れている。タブレットのプログラミング環境も整ってきていると思う。これからDojoへもタブレットでのプログラミングが浸透していけばと思う。
次はいろんなプログラミング環境で同じテーマを扱うことにした。Dojoで扱っているのはScratch,micro:bit,正確にはMakecodeというのかもしれないが、それにViscuitであるが、今回のテーマをメッセージとしたために、PyonkeeのMESH機能を使ってみたいと思い、この4つを使って、午前は簡単にじゃんけんのプログラムを作ってじゃんけん大会、午後はメッセージ機能を使って作品発表会とした。
次に開催日のことがある。CoderDojo天白の第一回は2014年10月25日(土)に「スクラッチ学習 最初の一歩」として始まった。体験の風のイベントは10月の最後の土曜日に開催されるが、ちょうどその日がDojoの開設記念日になる。今年は、第4回記念日になる。まだ、はっきり記念日意識はないけれど、だんだんとそういう気持ちも芽生えてくるのだろう。
開催場所は昨年は天白の生涯学習センターで行った。今年は天白祭りとかで部屋が使えなかった。どこかいいとこはないかなと思っていると、たまたまCode for Aichi のイベントに出て、その場所が使えないかと問い合わせなどして、ちょっと小さいけれど、表記の場所をお借りすることができた。その縁で名工大の白松先生に講演をお願いすることもできた。
あとは一つのプログラム環境を各2~3人の得意の分野のメンターにお願いして、午前・午後の分担などはそのグループで自由に決めていただいた。
写真で紹介・・・まずは始まるまで・・
はじまる前の準備と熱心な人はもうパソコンを保護者とともに
開会あいさつ
午前の部・・・じゃんけん
実施状況・・・写真で紹介
メインの担当をしてくれたメンターの皆さんと司会をしてくれた宇津さんです。
Scratchのコーナーです。はっきり決めてなかったので保護者同伴ですね。
Scratchでいろんなじゃんけんができました。ベクターで書いている子が多かったのですが、3.0ではベクターが標準ですね。
ビスケットの風景ですが、最初は自由にお絵かきをしているみたいですね。
マイクロビットでのじゃんけんの表示を大きく見るのは難しいですね。
ピョンキーの参加者はこのひとりの子だけでした。玉井さんにマンツーマンでついて貰って、それだけでなく、。。。後は表彰で。
いよいよ、じゃんけんが始まります。
ジャンケンは各グループでじゃんけんして、金銀銅賞を決めます。
金銀銅のバッジは国立青少年教育振興機構から頂きました。
その金賞の人4人にはもう一度、最終優勝者を決めます。最終優勝者には梅沢無線電機株式会社様から頂いた電子回路セット「電子倶楽部60」を準備しました。
Scratchのじゃんけんは自分のパソコンを使って行われました。
ふたりずつでじゃんけんポン!
ビスケットのじゃんけんは可愛らしいですね
お楽しみの表彰式です
入賞者にバッチと賞状を渡しました。みんな喜んでくれたようです。写真を見ながら、グループのメンターの人に渡してもらえばよかったというのは来年に。
準決勝: スクラッチ×7ビスケット マイクロビット×ピョンキー
決勝はスクラッチ×ピョンキー → ピョンキーの勝ち!
優勝者への賞品授与と優勝者インタビュー、この子はほんとについている。。。
一日、賞品をもって楽しそうだった。何かの記憶に残ってくれれば・・・
午後は白松先生の講演から始まります
白松先生はCode for Nagoyaでも活躍されており、そちらに関連したお話です。
3歳のお子さんも隣でおとなしく座っています。
プログラミングができると・・・
こんないいことがあるんだよ。。。参加者に刺激になったかな!
みんなで参加していい社会を作りましょう。。。
Code for Japanという集まりもあります
午後の部・・・メッセージ
写真ではちょっと内容がわかりにくいですね。後記のメンターの柳本さんの声を参考にしてください。
制作過程・・・
マイクロビットの制作風景です。
ピョンキーの制作風景です
ビスケットの制作風景
Scratchの制作風景です
作品紹介
ピョンキーは、二つのiPadをiPadで写すというやり方で発表しました。
ビスケットの作品・・作者と作品の対応がとれていればいいのですが・・・
マイクロビットの作品発表は難しいですが、自分でメールができたと喜んでいました。
最後に Scratchの作品です。それぞれに工夫をしていたようですね。
表彰です
表彰はみんなの投票で行いました。ちょっとしたものでしたが、みなさん、喜んでくれてよかったです。今回、お菓子などを準備してくれた方も見えたのですが、教室ということでうまく配布できませんでした。次回は皆さんに何かわたるように努力したいと思います。
集合写真・・・お疲れ様でした
メンターの声
Scratch 柳本さんの声
Scratch午前はじゃんけんゲームを作りました。(参加者9名)
最初、Wifi設定で15分ぐらいロスするかと思っていましたが来た人から順にメンターにサポートしてもらいながらWifi設定した結果、10時のあいさつの後、すぐにワークショップに入ることができました。
途中、グーチョキパーの絵を描くところでだいぶ時間がかかりました。みんな絵を描くのに苦戦、、、というかこだわりもあり・・・10時スタートができていて、時間的に少しゆとりがあったのが助かりました。
11:20のじゃんけん大会の時間には全員ゲームが完成できていて良かったです。(1人か2人はギリギリでしたが。)
じゃんけん大会は、自分の席でPC画面を相手に向けた状態で、やってもらいました。自分で作ったじゃんけんが動いて勝負ができて、子供はみんな嬉しそうにやってくれていました。
Scratch午後はメッセージを使ったゲームということで、ねこが空を飛ぶゲームを作りました。(参加者4名)
じゃんけんゲームよりもちょっと資料のボリュームが多いので、少し時間がかかるかと思っていましたが
参加者が少なかったおかげで、だいぶ余裕をもって進めましたが、1時間と少しぐらいで完成までたどり着けました。
最初からアレンジしている子、完成後にスプライトを入れ替えている子、黙々と資料の先まで進める子、と
いろんな子がいたおかげで、4人とも違った雰囲気のゲームを仕上げてくれました。
途中でクイズの部分を用意しましたが、クイズが「めちゃムズイ!」と嘆いてた子がいて印象的でした。
それでもその子は自分でいろいろ試して正解にたどり着けていたので感心しました。
午前も午後も、子供たちは1時間もすれば疲れ切っていましたが、自由にアレンジをしてくださいの時間になると
元気が復活していたりして、私個人的には時間のかけ方の勉強になりました😅
ビスケット佐原さんの声
ビスケット午前はじゃんけんゲームを作りました。3,4,5歳と年齢は低めでしたがお父さん、お母さんのサポートもあり、思い思いのじゃんけんゲームを作ることができました。
絵が変わる、移動する、合わさるなどのメガネの基本を教えられるようなゲームで、初心者にはちょうど良かったと思います。
時間が少しあまり、最後は好きな絵を追加してもらいました。楽しそうに書いてる子供達を見て、自分の書きたい絵を自由に書かせてあげれて良かったと感じました。
ビスケット 松田さんの声
午後 Viscuit コメントです。
年長さんから小5までの6人が参加しました。親御さんも隣について応援。 テーマは秋ということで「障害物競走」。
子供たちに「障害物競走に参加したことある?」と聞いてみました。障害物競走という言葉を聞きなれないのかもしれません。やったことないという様子にびっくりしましたが、作品を作っていくうちに理解してくれました。
また、今回初めてのプログラムは「割れメガネ」をつかい、ボタン操作で遠くのものや人を動かす、というものです。ここは難しいかなと思ったのですが、サポートもしていただいて、意外にスムーズに進みました。
後で作品を見たら、ひとりは同じ矢印ボタンを三個もつかってのびのび作っていました。 子供たちの工夫は素晴らしかったです。小さい子は障害物を、みかんやブドウにして、皮や種を残すように作ったり、高学年の子は、ユーモア交えて、大きい帽子をかぶって、見えないのでひたすら後ろに下がる、穴に落ちるなど、ゲームらしさを加えていました。
午後の投票でビスケットの作品が受賞しました。小学校高学年の子供たちでした。絵もオリジナルでゲームの工夫もあり、みんなで楽しめる作品になっていました。本人たちもとてもうれしそうでした。
マイクロビット 稲見さんの声
micro:bitは午前中にじゃんけんゲーム、午後は無線を使ってメッセージの送受信で作品作りを行いました。午前中のじゃんけんゲームは難なく時間内に完成して、じゃんけん大会を楽しんでもらえたかと思います。
その事もあってか午前中に別のところで参加された中のお子さんで午後にmicro:bitをやりたいといってくれた子がいました。
午後も初心者が多いという事で簡単なチュートリアルをやってから本題の無線通信をやり、作品作りという流れですすめました。
micro:bitの台数の問題があったので2人以上のグループでやってもらいましたが、うまくやってくれたグループ、ちょっとうまくいかなかったグループと出てしまいました。午後は作品作りに時間をとって欲しかった事もあって少し内容を端折ってしまった事と、ある程度の形のあるものを作らなかったので、作品作りネタに相当悩ませてしまったようですが、子供達はちゃんと作品作りまで出来上がりました。
最後の表彰でmicro:bitのグループの中からメダル受賞者が出た事はよかったですね。親御さんともども「人生初のメダルだよ」と大変喜んでいらっしゃいました。メダルを手にした子は「おかあさんにはナイショだよ」といって、ビックリさせようとしていた言葉を聞いたときはちょっとホッとしました。最後に帰り際に「実際にプログラムしたものが、実機で動くのは面白いですね」ともいっていただきました。
マイクロビット 寺島さんの声
午前、午後ともmicro:bitをサポートさせてもらいました。
午前のジャンケンでは、5x5のLEDで絵を作って光らせるのだけでも楽しそうでしたし、午後は、相手から送られたメッセージの文字が表示されると驚いたり、知ってる子はmicro:bitの機能を使って気温を表示してみたり、色々工夫していて面白かったです。個人的には、もう少し作品作りをうまく手伝えたらよかったなというのが反省点です。
発表は希望者のみでしたが、CoderDojo天白のイベントに初参加の子もたくさん発表してくれて、みんなの積極性に驚きました。それだけいいものができたということなんでしょうね。
参加したmicro:bit以外の作品も見れて、こんな面白いモノができるんだなと僕も勉強になりました。
ピョンキー 玉井さんの声
ピョンキーはScratchのタブレット版(iPad)のアプリで、タブレットのセンサーの働きを利用したプログラムも作ることができます。
午前の部 : じゃんけんゲーム (参加者1名)
グーチョキパーの手の写真を撮り、写真を切り替えて動かします。ジャンケンポンで、タブレットを傾けて、動きを止めます。
参加者が少なかったので、机をはさんで前後にすわって行いました。覚えたてのプログラムをメンターのiPadでも作ってくれて、一緒にじゃんけんを楽しみました。
じゃんけん大会は、とってもラッキーなことに優勝! 満面の笑顔でした。いい思い出ができたので、これをきっかけにして、プログラミングに興味を持ち、またDojoに来てくれればなと思います。
午後の部 :迷路ゲームを作ろう ーみんなといっしょにプログラミングー
(参加者6名)
iPadを傾けてスプライトを動かす迷路を作りました。迷路はピョンキーのmesh機能を使って、となりの人と通信して迷路をリレーするようにしました。
まず自分のiPadで迷路を作ります。タッチ操作になるので、文字入力やブロックを指で動かすのに苦労しながらも、1時間ほどで完成しました。これだけでもみんな夢中で遊んでいました。途中で迷路をワープさせたり、迷路を外れたら「もう一度」とスプライトが言うなどのアレンジをする子もいました。
その後持ち込んだwifiに接続し、meshの設定をして2台のiPadをつなげます。どうしたら迷路をスムーズに進んで、もう1台のペアの子のiPadにたどり着くか、迷路を描き直したり、スプライトの大きさを変えてみたりと工夫していました。
全般メンターとしての C4Aからの南谷さんの声
先日は午前中はscratchの、午後はviscuitのお手伝いをさせていただきました。
どちらもテキストが子供の目線で作り込まれていて、とても助かりました。ヒントや考えさせるポイントが明示してあり、子どもたちは創意工夫してくれました。メンターと資料と子どもたちの関心がうまくかみあっていました。
賞状に名前をいれられると良かったかと感じます。
準備はかなり大変だと思います。大人相手だと資料はスライド程度なので、自戒ですが、準備をなるべく大事にしたいと思います。
サポートの五島さんの声
感想をということなので、少しですが、気が付いたところを報告させていただきます。イベントの内容については、ほぼノータッチなので、済みませんがわかりません。。。
- 受付開始の時間を書いた紙を目立つところに置くと良いなと思いました。 (ぎりぎりまで中で設営のお手伝いができるので)
- 受付の机を少し多くして、各Dojoのパンフレットをもっと目立つところに置けばよかったです。
- 会場の設営の際は、初心者向けのイベントの場合は、保護者も付き添うことを前提に椅子などをスペースを多めにとってセットしたほうが良いと感じました。
- 順位を決めるようなコンテスト形式の場合は、順位が決定してから、発表までを少し何かで時間をつくってもらえれば、賞状に名前を書いてあげられたかなと思いました。
- 今回は教育熱心な家庭の出席が多いように感じました。(ちらっと見ただけですが、アンケートで、家でゲームをやらないという子が多いように感じました。)
謝辞
今回も、つたない企画ながらも一回のイベントを無事終えることができました。
共催としていただき、講演もしていただいた名古屋工業大学の白松先生、有難うございました。
長い時間、資料つくりなど内容の検討をして講義をしてくれた、メンターの柳本さん、松田さん、佐原さん、稲見さん、寺島さん、瀬谷さん、玉井さん、山吉さん、ちびっこメンターのsakuran 562さん有難うございました。
飛び込み参加で司会の大役を引き受けてくれた宇津さんも有難うございました。
最近、いろいろとお世話になるCode for Aichiの南谷さん、佐藤さんも有難うございました。余裕のサポートの様でしたね。今後ともよろしくお願いいたします。
裏方として受付、撮影、、、いろいろと配慮してくださった五島さんご夫妻、岸本さんさらには石川さんにはお世話になりました。五島さんの言われるように今回の参加者は教育水準がちょっと高いのかもしれません。先日、Dojoにみえた子はちゃんとテキスト持参で来ていましたね。
運営経費の面ではいつもお世話になる、子どもゆめ基金に謝意を表します。また、賞品として使わせてもらった梅沢無線電機株式会社にも謝意を表します。また、参加の皆さんからは19,000円程度の寄付もいただきました。
次回
次回、このようなイベントは2月10日、11日に「マイクロビットを用いた科学実験」といったものを予定しています。また、connpassでの案内をしますのでお楽しみにお待ちください。
次回のDojoは11月17日になります。次からお申し込みください。
CoderDojo天白・・・N035
今回、参加してくれたDojoのconnpass のページは下記です。近くで便利だと思われたらそちらへ行くのもいいかと思います。
以上 CoderDojo天白 松成 文夫